糖質制限をしても体重が減らない…その理由は?
ケトジェニックダイエットの基本
ケトジェニックダイエットでは糖質を制限して脂質を増やす。そうすれば体が“ケトーシス”という状態に入り、脂肪がエネルギーとして燃やされる。
ケトジェニックダイエット中のマクロは人によって異なるけれど、ほとんどの人はカロリーの60~75%を脂質、15~30%をタンパク質、5~10%を糖質から摂取することで、体がケトーシス状態になる。
ただ、このガイドラインに100%従っても、思いのほか体重が減ってくれないことはある。その理由をご紹介。
1.カロリーの摂りすぎ
ケトジェニックダイエットでは、お肉、チーズ、バターが食べられる。でも、それを好きなだけ食べるのは大間違い。
「なにをどんな割合で食べたとしても、体が必要とする以上のカロリーを摂取すれば、ダイエットの邪魔になります」
ケトジェニックダイエットでも、体重が減るのはカロリーが赤字になったとき(ダイエットでは、摂取カロリーを1日1,200~1,500kcalにするとよい結果が出やすい)。
糖質を1日50g以下に抑えて脂質を増やすのはいいけれど、体重を減らしたいなら、カロリーの摂取量にも気をつけて。
2.カロリー不足
ケトジェニックダイエットを始めると、最初のうちは食欲が減るかもしれない。でも、その効果は時間と共に薄れていく。
この初期の食欲低下でカロリーが足りなくなると、体が飢餓モードに入り、代謝が下がって体重が減りにくくなる。
通常、食欲は数週間で戻るけれど、なかなか戻らないときは、ダイエットの種類を変えたりしましょう。
3.運動をやめてしまった
ケトジェニックダイエットを始めた途端に風邪を引き、ワークアウトを何度もスキップしてしまう。これは意外とよくある話。「ケトジェニックダイエットを始めると、脳の燃料となるグルコース(糖質)が不足して、イライラしたり、気分のむらが激しくなったり、疲れたりすることがあります」
あまりの気だるさでワークアウトをする気になれなかったり、ワークアウトができなかったりする日が続けば、体重も減りにくくなる。ダイエット成功のカギは健康的な食生活+運動にあることを忘れないで。
4.食物繊維不足
ケトジェニックダイエットで糖質を制限すると、それにつられて食物繊維の摂取量まで減ってしまうことがある(食物繊維たっぷりのフルーツや全粒穀物も制限されてしまうから)。
「食物繊維は空腹感を抑える一方で食後の満腹感をもたらし、活力と血糖値を安定させます」「食物繊維が少ない食事はもの足りなく感じるので、結局食べすぎてしまうこともあります」